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久しぶりのマカオ

久しぶりにマカオに来た。今回の目的は友人のサミーの治療以外に、日本のファンドグループがマカオでカジノを経営したいということで、今やマカオのドンに上り詰めたサミーの兄であるルイスルイに話を持っていくことであった。

相変わらずルイスルイはこのマカオの町の権力者たちとの付き合いに忙しくしていた。私たちは羽田経由大阪発マカオ行きのエアーマカオで行くことにした。マカオに着いた時はもうすでに11時過ぎで、ホテルに着いた時には12時過ぎであった。それにも関わらず、私たちはルイスルイにより金砂カジノのミスベネチアンの審査会場に通された。

そこには、あの有名なベネチアホテルと金砂カジノの社長のマークと20数名のマカオを支配している人たちがいた。ルイスルイはもうすでにワインをボトルで3本もあけていて話せる状態ではなかったために、日本のファンドグループを紹介することだけにした。翌日にルイスのレストランで食事を取りながらビジネスの話をすると、すべて即決で結論を出したのには驚いた。

さて、治療であるが、私のサミーへのカイロプラクティックの矯正の結果を見て、私がマカオに行くたびに86歳になる母親とメイド、さらにルイス自身もカイロプラクティックの矯正に興味を持ってきたことには驚かされた。

マカオに滞在中、ルイスの経営しているレストランで毎日違う料理を食べることができる。日本料理店が3軒、タイ料理店、中華料理店が6軒、さらにイタリア料理店が海辺の近くにある。

その中で私が一番好きなのはエンパイアーホテルの中華料理店である。料理長は以前東京で働いていたらしく日本人に合う料理を作ってくれる。以前初めてラスベガスから金砂カジノとベネチアンホテルのCEO兼社長として赴任して来たマークとはこのレストランの夕食会で出会った。その後ルイスとマークは兄弟のような付き合いでお互いに信頼を寄せている。

2008年のマカオでのミスインターナショナルにはベネチアホテルもスポンサーとして名を連ねている。私は11月8日に開催されるミスインターナショナルと15日に行われるマカオグランプリに招待されたが、ミスインターナショナルに行くことにした。

このマカオは昔14Kという人たちに支配されていたが、10年前にすべて一掃されて今ではとても治安がよくなった。私はこの町の警察署長とルイスを通して夕食に招待されたことがあるが、食事の途中に自殺者が出たということですぐに出て行った。

このマカオは急激にカジノの町として発展してきたが、一攫千金を夢見て多くの中国人がすべての財産をここで失っていくのも事実である。

今年の9月1日に北京の中国政府はマカオへの中国人の渡航を規制してきた。今まではいつでもマカオに来られたのに、これからは2ヶ月に1回、しかも香港かマカオかを選ばなければならない。

当然マカオの経済も停滞してくることが予想される。それでも建設ラッシュは続いている。カジノのライセンスはもう発行されないので現在建設中のカジノホテルが最後である。それでもラスベガスみたいな街になってきた。

私はラスベガスの雰囲気がとても好きであるが、このマカオにもラスベガスの雰囲気を持ったホテルがいたるところにできている。ウインのホテルの朝食はとてもおいしくてマカオに行くたびにサミーとよく行っている。

香港ではマンダリンホテルのアフタヌーンティがとてもおいしい。香港でのホテルは、六本木のグランドハイアットの総支配人であったフランス人のザビエルさんに紹介されて総料理長のブディーさんに夕食をご馳走になったこともあるが、このホテルのスイートを半額にしてくれる。そのブディーさんは、今では六本木のハイアットの総料理長になり、私の治療室に来たことがある。

香港ではサミーとフォーシーズンの中華料理を食べに行く。サミーはこのレストランの常連で支配人やいろいろな人が挨拶に来る。

私が香港に来た頃のサミーはカイロプラクターの憧れの的であった。恐らく香港で一番成功したカイロプラクターであるだろう。彼は1日に100人以上の患者を見ていた。よく私を香港一のレストランに連れて行った。

その彼も昨年脳出血で倒れ、自分の限界を知り、今ではビジネスとカイロプラクティックを半々に経営している。マカオのクリニックには医者が2人、歯科医が1人、そしてカイロプラクターが1人で開業している。9階には彼らのヘッドクォーターがあり、そこでは運送業、レストラン、デザイン会社、宝石商、ビューティーサロン、サウナなどを経営し、マカオで最も成功した人としてよく紹介される。

11月8日のミスインターナショナル・マカオに招待された。6日の前夜祭には、66カ国の代表と関係者が金砂カジノに招待された。私はVIPのテーブルにいたので、多くのミスインターナショナルの代表が挨拶に来た。私が審査員の一人と間違ったのか、トルコ代表のミスは目があうたびに私にウインクをした。

私のテーブルには昨年のミスインターナショナルに選ばれたメキシコ代表のミスや金砂カジノとべネチヤホテルのCEOであるマーク、それにサミー・ルイが座り、パーティーは夜遅くまで続いた。

前夜祭も終わり、9日の選考会のパーティーに向けてみな忙しそうにしていた。私はその合間を利用して、久しぶりに友人たちと香港にあるペニンシュラホテルの昼の飲茶を食べることにした。しかし帰りのマカオ行きのフエリーがとても混んでいて、やっとのことで6時からのミスインターナショナルのパーティーに間に合った。

私たちのテーブルはVIPの5番テーブルで、多くの関係者やセレブの人たちが集まっていた。選考はそれぞれの国の民族衣装、水着姿、それに1分間の自分をアピールするスピーチによって行われる。昨年は芝のプリンスホテルで行われメキシコ代表が選ばれたが、今年はスペイン代表が選ばれた。日本は惜しくも10位以内に入ったが、入賞はできなかった。

選考会は6時から11時まで延々と続き、やっと11時に終わったがそれから66カ国の代表を交えての夕食会があり、夜中の2時にやっと終わった。その後プールサイドのバーに移り飲み会が行われた。私は3時ごろにはホテルの部屋に帰ったがとても長い一日であった。

左から塩川満章D.C.、ミスインターナショナル、ミスフォトジェニックジャパン

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