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ほとんどの人が正常な首の湾曲を失っている

脊椎も横から見て4つのカーブを作り、15ポンドもあるボーリングの球の重さと同じぐらいある頭も支えることができる。

この4つの正常なカーブを作ることもカイロプラクティック無しには不可能なことである。人間が二足歩行で生活している以上、この脊柱の4つのカーブは神経圧迫から守るためには不可欠なことである。

頚椎のカーブはアトラス(頚椎1番)の前結節の後壁から胸椎2番の椎体の上前端までの弧が半径17cmである。胸椎の後湾は胸椎2番の椎体の下前端から腰椎1番の上前端までの後湾である。腰椎は腰椎1番の椎体の下前端から仙骨の上前端までの半径19cmが正常な状態である。

頚椎カーブは9つの骨から成り立っているためにその中間であるC5が中心となるためにまずこの骨が後方にずれる。そのために私の友人であるドクター・ウォルター・ピアーズはC5テクニックを開発した。

そのテクニックはトムソンテーブルのようなドロップするテーブルを利用して、C5の棘突起にドクターの豆状骨を接触して下方からさらに後方から矯正する方法である。このやり方によって多くの頚椎後湾の患者が正常な半径17cmに近い形になった。

頭蓋骨を支えているアトラスの関節面はとても小さく、頚椎が半径17cmの時、頭の重みが関節に吸収されるようにできている。

私の30数年の臨床の中でわかったのは、ほとんどの人が正常な首の湾曲を失っているということである。そのために肩こりや首の痛みなどを訴えている人がとても多かった。

これは各関節にストレスが加わったために、脊椎が安定性を失い、ずれてしまい、神経圧迫を起こし、ヒルトンの法則が起こり、筋・人体が硬直あるいは硬くなることによって起こる。このような時にマッサージをしてもその時にはよくなるが、またしばらくしたら筋肉が硬くなり肩こりなどを訴える。

この問題は、矯正により神経圧迫を取り除かない限り解決することはできない。脊椎の可動域が低下することは脊椎の退行性変成はもとより、関節の間にある椎間板などの中に蓄積する窒素化合物の増加を引き起こして感覚受容器の働きを阻害し、メッセージを脳に伝達する働きが低下して正確な情報を脳の中にある治す力に伝達することができなくなり、治す力が低下する原因を作ってしまう。

人間は、情報さえ脳へ正しく伝達すれば、異常なところを治してしまう力を持っている。必要な薬を自然に作ってしまう。

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